魔王に救われた勇者と勇者を愛した魔王のお話

作:ダァト

君が口にした他愛もない一言。

「貴方を本当の勇者にしてあげる」

俺はそれに笑って応えた。

「剣を教わったのじゃ足りないのかよ?ま、他にもなんかあるって言うんな らよろしく頼むぜ」

いつものじゃれあいの延長戦。 明日も続くと思っていた昨日の話。

優しくて幸せな現実はずっと望んだ夢を迎えて。

変わらぬ過去を呪う未来へと続いた。

それは決して望んではいけなかった夢のお話

夢叶ったことを後悔した勇者の物語

1 プロローグ

2 終わりの始まり